シニア犬になると、足腰が弱って排泄コントロールが難しくなってくる。トイレの失敗が増えて困っている飼い主さんも多いのではないだろうか。
そんなときに頼りになるのが犬用の介護おむつだ。ただ、種類がたくさんあってどれを選べばいいのか分からないし、毎日使うものだから費用も気になるところ。この記事では、犬の介護用おむつの費用相場から正しい選び方、コスト削減のコツまで詳しく解説していく。

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犬用介護おむつの費用相場
犬用おむつの費用は、タイプやサイズによって異なる。主な種類と1枚あたりの価格を見ていこう。
紙おむつ(使い捨てタイプ)の費用
犬用紙おむつの相場は1枚あたり30〜60円程度。サイズが大きくなるほど高くなる。
| サイズ | 1枚あたりの目安 | 1日3〜5枚使用した場合の月額 |
|---|---|---|
| SSS〜SS(超小型犬) | 約25〜35円 | 約2,250〜5,250円 |
| S(小型犬) | 約30〜40円 | 約2,700〜6,000円 |
| M(中型犬) | 約40〜55円 | 約3,600〜8,250円 |
| L(大型犬) | 約50〜240円 | 約4,500〜36,000円 |
大型犬用は枚数が少ないパッケージが多いため、1枚あたりの単価が高くなりやすい。
布おむつ(洗って繰り返し使えるタイプ)の費用
布製のおむつカバーは1枚1,500〜3,000円程度で、中にペットシーツやパッドを挟んで使う。初期費用は紙おむつより高いが、繰り返し使えるので長期的にはコストを抑えられる。3〜5枚をローテーションするのが一般的だ。
マナーベルト・マナーパンツの費用
軽度の尿もれにはマナーベルト(オス用)やマナーパンツ(メス用)という選択肢もある。1枚1,000〜3,000円程度で、内側にパッドを装着して使用する。完全な介護おむつよりも動きやすいのが特徴だ。
介護の初期段階では、まずマナーベルトやマナーパンツから試して、必要に応じておむつに切り替えていくのがおすすめ。
犬用おむつの選び方
サイズ選びが最も重要
おむつ選びで最も大切なのはサイズ合わせだ。小さすぎると食い込んで皮膚トラブルの原因になり、大きすぎると漏れてしまう。体重だけでなく、ウエストと足まわりの採寸をしてから購入しよう。
テープ止めタイプ vs パンツタイプ
テープ止めタイプはサイズの微調整がしやすく、寝たきりの犬でも着脱しやすい。一方、パンツタイプは動き回る犬でもズレにくい。愛犬の運動能力に合わせて選ぼう。
吸収量で選ぶ
長時間おむつを替えられない場合は、吸収量の多いタイプを選ぼう。「長時間タイプ」「夜用」と記載のある商品は吸収力が高い。ただし、長時間放置はおむつかぶれの原因になるので、こまめな交換が基本だ。
しっぽ穴の有無
犬用おむつにはしっぽ穴が開いているものが多い。しっぽの太さや長さに合ったものを選ぶことで、フィット感が良くなり漏れを防げる。


おむつの費用を節約する方法
人間用おむつを代用する
犬用おむつは人間用に比べて割高なことが多い。人間用の紙おむつにしっぽ穴を開けて代用する飼い主さんも多く、1枚あたり25〜165円ほど節約できるケースもある。
作り方はシンプルで、おむつのお尻側にハサミでしっぽが通る穴を開けるだけ。穴の周囲をテープで補強すると、吸収ポリマーの飛び散りを防げる。
人間用おむつの代用は自己責任での対応になる。犬の体型に合わないと漏れや皮膚トラブルの原因になるので、最初は犬用おむつと併用して様子を見よう。
まとめ買い・ネット通販を活用する
犬用おむつはまとめ買いすると1枚あたりの単価が安くなることが多い。Amazonや楽天市場の定期便を利用するのも手だ。
布おむつと紙おむつを併用する
日中は布おむつ(おむつカバー+パッド)を使い、夜間は吸収力の高い紙おむつを使うという併用パターンもコスパが良い。
おむつを使うときの注意点
おむつかぶれの予防
長時間おむつを着けっぱなしにすると、蒸れや汚れでおむつかぶれが起きやすくなる。以下の対策を心がけよう。
- 最低でも4〜6時間ごとに交換する
- 交換のたびにペット用ウェットティッシュでお尻まわりを拭く
- ワセリンやベビーパウダーで皮膚を保護する
- 赤みやかぶれが見られたら、おむつを外して通気させる
膀胱炎のリスク
おむつ内の蒸れは膀胱炎のリスクも高める。排尿のたびにおむつを交換するのが理想だが、難しい場合は吸収力の高いおむつを選んで、汚れた部分が肌に密着しないようにしよう。
ストレスへの配慮
おむつを嫌がる犬も多い。無理に着けると強いストレスになることもあるので、徐々に慣れさせていこう。おむつを着けた後におやつをあげるなど、ポジティブな経験と結びつけるのが効果的だ。


シニア犬の排泄ケアで知っておきたいこと
排泄トラブルは加齢だけが原因とは限らない
トイレの失敗が増えたとき、「年だから仕方ない」と思いがちだが、膀胱炎や腎臓病、認知症などの病気が隠れている場合もある。排泄パターンが急に変わったら、まず動物病院を受診しよう。
排泄介助のテクニック
寝たきりの犬の場合、おむつだけでなく排泄介助が必要になることもある。お腹を優しく圧迫して排尿を促す「圧迫排尿」は、獣医師から指導を受けてから行おう。自己流でやると内臓を傷つけるリスクがある。
ペット保険でシニア犬の医療費をカバーしよう
おむつ自体はペット保険の補償対象外だが、排泄トラブルの原因となる病気の治療費は補償される。シニア犬の医療費は高額になりやすいので、保険でしっかり備えておきたい。
シニア犬のペット保険選びについては以下の記事で詳しく解説している。






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おむつと併用したい排泄ケアアイテム
おむつだけでなく、以下のアイテムを組み合わせることで排泄ケアがぐっと楽になる。
ペット用防水シーツ
ベッドやカーペットの上に敷いておくと、おむつから漏れた場合でも床への被害を防げる。洗って繰り返し使えるタイプが経済的で、1枚2,000〜4,000円程度。何枚か用意してローテーションするのがおすすめだ。
ペット用お尻拭きシート
おむつ交換のたびに使うペット用ウェットシートは必需品。赤ちゃん用のおしりふきでも代用できるが、ペット用はノンアルコール・無香料で犬の皮膚に配慮されたものが多い。大容量パックで500〜1,000円程度だ。
皮膚保護クリーム
おむつかぶれの予防・ケアには、ペット用の保護クリームやワセリンが効果的だ。おむつを交換するたびにお尻まわりに薄く塗っておくと、皮膚トラブルの予防になる。


犬用おむつの主要メーカー比較
犬用おむつは複数のメーカーから発売されている。代表的なブランドの特徴を紹介する。
ユニ・チャーム「マナーウェア」
犬用おむつ市場で高いシェアを持つ定番ブランド。吸収力が高く、サイズ展開も豊富。長時間タイプやズレ防止の全周テープなど、機能性に優れた商品が揃っている。
ペティオ「zuttone(ずっとね)」
シニアケアに特化したペティオの介護ブランド。おむつのほか、サポートハーネスや床ずれ防止マットなど介護用品をトータルで揃えられるのが強み。
アイリスオーヤマ
コスパの良さが魅力。1枚あたりの単価が安いので、毎日の使用で費用を抑えたい飼い主さんに向いている。
よくある質問(Q&A)
Q. 犬用おむつは何時間ごとに交換すべき?
目安は4〜6時間ごとだが、排尿のたびに交換するのが理想。排便した場合はすぐに交換しよう。夜間の就寝時は長時間タイプを使って、起床時に交換するパターンが多い。
Q. おむつを嫌がって脱いでしまう場合は?
サスペンダーやおむつ固定バンドを使うと脱げにくくなる。また、術後服タイプのカバーでおむつごと包む方法もある。それでもダメなら、おむつではなくペットシーツを多めに敷く方法に切り替えることも選択肢になる。
Q. おむつを使い始めるタイミングは?
トイレの失敗が1日に複数回続くようになったら導入を検討しよう。最初から24時間おむつを着けるのではなく、留守番中や就寝時など限定的な使用から始めるのがおすすめだ。
Q. おむつのゴミの処理方法は?
使用済みのおむつは、汚物を取り除いてからビニール袋に入れて口を縛り、燃えるゴミとして処分する。ペット用の消臭ゴミ箱を用意しておくと、臭いを抑えながら保管できる。自治体のゴミ分別ルールも確認しておこう。
おむつを使わない排泄ケアの選択肢
おむつがどうしても合わない犬には、以下のような代替手段もある。
ペットシーツの大量敷き
部屋全体にペットシーツを敷き詰める方法。おむつを嫌がる犬でも排泄の失敗をカバーできる。ただし、消費量が増えるためランニングコストは高くなりがちだ。洗えるペットシーツを併用するとコストを抑えられる。
排泄のタイミングに合わせたトイレ誘導
食後や起きた直後など、排泄しやすいタイミングを見計らってトイレに誘導する方法。シニア犬の排泄パターンを観察して記録しておくと、タイミングが掴みやすくなる。完全な介護よりも前の段階で有効な方法だ。
まとめ
犬の介護用おむつは1枚あたり30〜60円が相場で、毎日の使用で月3,000〜9,000円程度の出費になる。人間用おむつの代用やまとめ買いなどの工夫で費用を抑えることも可能だ。
選び方のポイントはサイズ合わせを慎重に行うことと、おむつかぶれの予防のためにこまめに交換すること。シニア犬の排泄トラブルは病気のサインの場合もあるので、動物病院への相談も忘れずに。愛犬の快適なシニアライフのために、排泄ケアの方法をしっかり押さえておこう。
参考リンク:GREEN DOG シニア犬のトイレケア / 老犬ケア 紙おむつの選び方 / ユニ・チャーム マナーウェア
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