犬を飼っている方なら「パテラ(膝蓋骨脱臼)」や「股関節形成不全」といった言葉を聞いたことがあるかもしれない。これらは骨格系の先天性疾患として知られており、特定の犬種で発症リスクが高いのが特徴だ。治療費が高額になることも多いため、ペット保険で補償されるかどうかは飼い主にとって大きな関心事だろう。
この記事では、骨格系の先天性疾患がペット保険でどのように扱われるのか、保険会社ごとの対応の違いや注意点をわかりやすくまとめた。愛犬の犬種に合った保険を選ぶためにも、ぜひ確認しておいてほしい。

🐾 ナビ助おすすめ|予防は食事から
保険+食事管理で愛犬の健康を二重に守る

- ✅ ヒューマングレードの原材料
- ✅ グレインフリーで消化器にやさしい
- ✅ プロバイオティクスで免疫サポート
- ✅ アレルギー対応の単一タンパク質
※ベルギー産プレミアムドッグフード
⭐おすすめ記事
ペット保険Labへようこそ!保険だけでなく、食事で愛犬の健康を守る方法もまとめました。

骨格系の先天性疾患とは
骨格系の先天性疾患とは、生まれつき骨や関節に構造的な異常がある状態のことだ。成長とともに症状が現れるケースが多く、子犬のうちは無症状でも、成長期に入ってから歩き方の異常や痛みが出てくることがある。
膝蓋骨脱臼(パテラ)
膝蓋骨脱臼、通称パテラは、膝の皿(膝蓋骨)が正常な位置からずれてしまう疾患だ。トイプードル、チワワ、ポメラニアンなどの小型犬に多く見られる。グレード1(軽度)からグレード4(重度)まで分類があり、グレード3以上では手術が推奨されることが多い。
手術費用の目安は片足で15万円〜40万円程度とされ、両足の場合はさらに高額になる。術後のリハビリや通院も必要になるため、トータルの治療費はかなりかさむ。
手術後は傷口をなめないよう、術後服を使うことがあります。使い方は獣医師の指示に従ってください。
股関節形成不全
股関節の骨盤側の受け皿(寛骨臼)と大腿骨頭がうまく噛み合わない疾患で、ゴールデンレトリバー、ラブラドールレトリバーなどの大型犬に多い。歩行異常や後足の痛みが主な症状で、重度の場合は人工関節置換術などの大がかりな手術が必要になることもある。
治療費は保存療法(内科的治療)で年間数万円〜十数万円、手術が必要な場合は30万円〜50万円以上かかることもある。
レッグ・カルベ・ペルテス病
大腿骨頭への血流が悪くなり、骨が壊死してしまう病気だ。小型犬に多く、ヨークシャーテリアやトイプードルなどで見られる。手術が必要になるケースが多く、費用は20万円〜40万円程度が目安とされている。


ペット保険では骨格系の先天性疾患をどう扱うのか
補償対象になるケース
骨格系の先天性疾患が補償されるかどうかは、保険会社によって判断が分かれる。保険期間の開始後に初めて獣医師によって診断された場合、補償の対象とする保険会社がある。
たとえばPS保険では、保険期間の開始後に発見した先天性の膝蓋骨脱臼や股関節形成不全は補償の対象としている。アイペット損保も、補償開始後に獣医師の診断により初めて発見された場合は補償対象だ。
補償対象外になるケース
一方で、骨格系の先天性疾患を補償対象外にしている保険会社もある。特に以下のパターンには注意が必要だ。
- 先天性・遺伝性疾患をすべて対象外にしている保険:約款に「先天性疾患はいかなる場合でも補償対象外」と明記されている場合がある
- 特定の疾患名を対象外に指定している保険:「膝蓋骨脱臼」「股関節形成不全」を個別に対象外に挙げている場合がある
- 保険加入前に診断されていた場合:既往症として扱われ補償対象外
- 待機期間中に診断された場合:補償対象外になることがある
犬種別の先天性疾患リスクと保険選び
小型犬(トイプードル、チワワ、ポメラニアンなど)
小型犬は膝蓋骨脱臼(パテラ)のリスクが高い。パテラを補償対象にしている保険を選ぶことが、小型犬の保険選びでは特に重要だ。加入前にパテラの補償可否を保険会社に確認しよう。
大型犬(ゴールデンレトリバー、ラブラドールレトリバーなど)
大型犬は股関節形成不全やレッグ・カルベ・ペルテス病のリスクが高い。これらの疾患の手術費用は非常に高額になるため、手術補償の限度額が高い保険を選ぶのがポイントだ。
中型犬(柴犬、コーギーなど)
コーギーは椎間板ヘルニアのリスクが高く、柴犬は膝蓋骨脱臼のリスクがある。犬種特有のリスクを踏まえて、該当する疾患を補償する保険を選ぼう。
犬種ごとのかかりやすい病気を事前に調べておくと、保険選びで後悔しにくい。獣医師に「この犬種で気をつけるべき先天性疾患は何ですか?」と相談するのもおすすめだ。
骨格系の先天性疾患に備えた保険選びのコツ
1. 約款で「先天性疾患」「遺伝性疾患」の扱いを確認する
約款には補償対象外の疾患リストが記載されている。「先天性」「遺伝性」というキーワードを探して、自分のペットがかかりやすい疾患が含まれていないか確認しよう。
2. 手術補償の限度額をチェックする
骨格系疾患の手術は高額になることが多い。手術1回あたりの限度額が高い保険、または手術の限度額に上限がない保険を選ぶと安心だ。
3. 通院補償も重要
手術後のリハビリや経過観察での通院も必要になる。手術だけでなく通院補償もバランスよくカバーしている保険を選ぼう。
4. できるだけ早い段階で加入する
骨格系の先天性疾患は成長期に症状が出ることが多いため、ペットをお迎えしたらすぐに保険に加入するのがベストだ。診断を受けてからでは保険選びの選択肢が狭まってしまう。


⭐おすすめ記事
病気にさせない体づくりは、毎日のごはんから。保険と食事の両方で備える方法を紹介しています。



骨格系先天性疾患の手術後に知っておくべきこと
術後のリハビリは長期になることも
骨格系疾患の手術後は、リハビリテーションが重要な治療ステップになる。膝蓋骨脱臼の手術後は2〜4週間の安静期間を経て、少しずつ運動量を増やしていく。股関節形成不全の手術後は、より長いリハビリ期間が必要になることもある。
リハビリでは水中トレッドミルや理学療法が行われることがあり、1回あたり3,000円〜8,000円程度の費用がかかる。通院補償の範囲でカバーできることが多いが、回数制限のある保険では上限に達する可能性がある点に注意しよう。
術後の生活管理
手術後は日常生活での注意点も多い。フローリングの滑り止め対策、階段やソファへの昇り降り防止、体重管理などが求められる。これらのケア用品は保険の補償対象外だが、再発予防のためには欠かせない投資だ。
保険金請求時の注意点
骨格系先天性疾患で保険金を請求する場合、獣医師の診断書に「保険期間開始後に初めて診断された」ことが明記されているかが重要だ。保険会社はこの情報をもとに補償可否を判断するため、診断書の内容は事前に獣医師と相談しておこう。
また、手術費用だけでなく術前検査(血液検査、レントゲン、CT検査など)や術後の通院・リハビリ費用も保険金の請求対象になることが多い。領収書や診療明細書はすべて保管しておこう。


よくある質問(Q&A)
Q. パテラのグレード1でも保険で補償される?
パテラを補償対象としている保険であれば、グレードに関係なく治療が必要と獣医師が判断した場合に補償の対象になることが多い。ただし、「経過観察で治療不要」と判断された場合は補償されない。治療の必要性は獣医師の診断に基づく。
Q. 健康診断でパテラが見つかった場合はどうなる?
保険加入後の健康診断で初めてパテラが見つかり、治療が必要と診断された場合は、パテラを補償対象にしている保険であれば補償される可能性がある。ただし、健康診断そのものの費用は補償対象外のことが多い。
Q. 股関節形成不全は保存療法(薬やリハビリ)でも補償される?
手術だけでなく保存療法(内科的治療や通院リハビリ)も治療目的であれば補償の対象になる。ただし通院回数の制限や1回あたりの限度額がある保険では、長期的な保存療法では限度に達することもあるため注意しよう。
Q. 先天性疾患が見つかると、保険の更新を断られる?
保険会社によって対応が異なる。PS保険やアニコム損保のように更新拒否をしない方針の保険会社もあるが、先天性疾患を理由に翌年度から補償条件が変わる可能性はある。加入前に更新時の対応を確認しておこう。
猫の骨格系先天性疾患にも注目
骨格系の先天性疾患は犬だけの問題ではない。猫にも特有の骨格系先天性疾患がある。
スコティッシュフォールドの骨軟骨異形成症
スコティッシュフォールドは折れ耳が特徴的な猫種だが、この折れ耳の原因となる遺伝子が全身の軟骨に影響を与え、関節に異常を引き起こすことがある。これが骨軟骨異形成症で、痛みや関節の可動域制限を伴い、進行すると歩行困難になることもある。
治療は主に内科的管理(痛み止めやサプリメント)で行われるが、重度の場合は手術が検討されることもある。スコティッシュフォールドを飼う方は、この疾患が補償対象の保険を選んでおくとよいだろう。
マンチカンの椎間板関連疾患
マンチカンは短い足が特徴的だが、その体型ゆえに椎間板に負担がかかりやすい。椎間板ヘルニアを発症するリスクがあり、手術が必要になるケースもある。マンチカンを飼っている方は、関節や椎間板の疾患を補償する保険を選んでおくと安心だ。
猫の骨格系疾患と保険選びのまとめ
猫の骨格系先天性疾患は犬ほど種類が多くないが、特定の猫種では発症リスクが高い。スコティッシュフォールド、マンチカン、ペルシャなどの純血種を飼っている方は、先天性疾患や遺伝性疾患が補償対象に含まれているかを加入前にチェックしておこう。保険会社によって猫の骨格系疾患の扱いが異なるため、約款の確認は欠かせない。
まとめ
骨格系の先天性疾患、特にパテラや股関節形成不全は犬種によって発症リスクが大きく異なる。ペット保険での補償可否も保険会社によってバラバラなので、自分のペットの犬種に合った保険を選ぶことが何より大切だ。
加入前に約款をよく読み、わからないことは保険会社に直接問い合わせるのがベストだ。ペットをお迎えしたら、先天性疾患の診断を受ける前にできるだけ早く保険に加入しておこう。
📦 この記事で紹介した商品
参考:ペット保険ステーション 膝蓋骨脱臼(パテラ)はペット保険で補償対象?
参考:ペット保険比較のピクシー 膝蓋骨脱臼はペット保険で補償される?
⭐おすすめ記事
最後までお読みいただきありがとうございます。愛犬の健康管理に興味がある方は、こちらの記事もぜひご覧ください。



🐾 ナビ助おすすめ|予防は食事から
保険+食事管理で愛犬の健康を二重に守る

- ✅ ヒューマングレードの原材料
- ✅ グレインフリーで消化器にやさしい
- ✅ プロバイオティクスで免疫サポート
- ✅ アレルギー対応の単一タンパク質
※ベルギー産プレミアムドッグフード


