愛犬を感染症から守るために欠かせないのがワクチン接種。でも「どのワクチンを打てばいいの?」「費用はどれくらい?」「子犬と成犬でスケジュールは違う?」と疑問がいっぱいだよね。
犬のワクチンには、法律で義務づけられている狂犬病ワクチンと、任意で接種する混合ワクチンの2種類がある。混合ワクチンもさらに細かく分かれていて、ライフスタイルに合ったものを選ぶことが大切なんだ。
この記事では、犬のワクチンの種類・費用の目安・年齢別の接種スケジュールを、わかりやすくまとめたよ。初めてワンちゃんを迎える人も、毎年の予防接種を見直したい人も、ぜひ参考にしてみてね。
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犬のワクチンは大きく2種類に分かれる
犬のワクチンは「狂犬病ワクチン」と「混合ワクチン(コアワクチン・ノンコアワクチン)」の2つに大別される。それぞれの役割と特徴を確認しておこう。
狂犬病ワクチン(法律で義務)
日本では狂犬病予防法により、生後91日以上の犬は年1回の狂犬病ワクチン接種と、市区町村への登録が義務づけられている。接種を怠ると20万円以下の罰金が科される可能性があるため、忘れずに毎年受けよう。
なお、記事執筆時点では4月〜6月が接種推奨期間とされているけれど、2027年からは通年接種が可能になる制度改正が予定されている。今後はかかりつけの動物病院と相談のうえ、都合のいいタイミングで接種できるようになる見込みだよ。
コアワクチン(すべての犬に推奨)
コアワクチンは、致死率が高い感染症や人にもうつる恐れがある感染症を予防するもので、すべての犬に接種が推奨されている。具体的には以下の3つが代表的だよ。
- 犬ジステンパーウイルス:発熱・下痢・神経症状を引き起こし、致死率が高い
- 犬パルボウイルス:激しい嘔吐・血便を起こし、特に子犬で致死率が高い
- 犬アデノウイルス(1型・2型):肝炎や呼吸器疾患を引き起こす
ノンコアワクチン(生活環境に応じて選択)
ノンコアワクチンは、犬の生活環境やリスクに応じて接種を検討するワクチン。ドッグランやペットホテルをよく利用する子、山や川など自然が多い場所に出かける子は、獣医師と相談して追加を検討しよう。
- 犬パラインフルエンザ:咳や鼻水を引き起こすケンネルコフの原因の一つ
- 犬レプトスピラ:水辺や野山で感染するリスクがある人獣共通感染症
- 犬コロナウイルス:下痢を引き起こす(子犬で重症化しやすい)
感染症の症状や日頃の健康チェックの方法を知っておきたい方は、犬の病気について書かれた本を1冊手元に置いておくと安心です。


混合ワクチンの種類と違い
動物病院では「5種混合」「6種混合」「8種混合」などと呼ばれるワクチンが用意されている。数字が大きいほど予防できる感染症の数が多いけれど、その分費用も高くなるよ。
5種混合ワクチン
コアワクチン3種+パラインフルエンザ+アデノウイルス2型で構成される。都市部で室内飼いがメインの子なら、5種混合で十分なケースが多い。
6種〜7種混合ワクチン
5種にレプトスピラの型が1〜2種追加されたもの。アウトドアレジャーによく出かける子や、田舎暮らしの子に向いている。
8種〜11種混合ワクチン
レプトスピラの複数の型やコロナウイルスが追加されたもの。自然環境で活動する機会が多い犬や、ドッグランで多くの犬と接触する子に検討の余地がある。
種類が多ければいいというわけではなく、必要以上のワクチンを打つとアレルギー反応のリスクも高まる。「何種を打つべきか」は、愛犬の生活スタイルと地域の感染状況を踏まえて獣医師と相談しよう。
犬のワクチン接種にかかる費用の目安
ワクチンの費用は動物病院によって異なるけれど、大まかな相場は以下のとおり。
狂犬病ワクチン
接種費用は3,000円〜4,000円程度が一般的。集団接種(各自治体が実施する集合注射)では、注射済票の交付手数料550円を含めて3,500円前後になることが多いよ。犬を新規登録する場合は別途登録手数料3,000円がかかる。
混合ワクチン
混合ワクチンの費用目安は以下のとおりだよ。
- 5種混合ワクチン:6,000円〜8,000円
- 6種〜7種混合ワクチン:7,000円〜9,000円
- 8種以上の混合ワクチン:8,000円〜12,000円
このほか、初診料(1,000円〜2,000円)や再診料がかかる場合もあるから、事前に動物病院に確認しておくと安心だよ。


子犬の接種スケジュール
子犬のワクチン接種は、母犬から受け継いだ免疫(移行抗体)が切れるタイミングに合わせて行う。移行抗体がなくなる時期は個体差があるため、複数回に分けて接種するのが基本だよ。
標準的なスケジュール
- 生後6〜8週齢:1回目の混合ワクチン接種
- 生後10〜12週齢:2回目の混合ワクチン接種
- 生後14〜16週齢:3回目の混合ワクチン接種
- 生後91日以降:狂犬病ワクチン接種+市区町村への登録
ペットショップやブリーダーから迎えた場合、1回目のワクチンはすでに接種済みのことが多い。接種証明書をもらって、次回の接種予定日を確認しておこう。
お散歩デビューはいつから?
最後の混合ワクチンを打ってから約2週間で抗体ができると言われている。それまでは地面を歩かせず、抱っこで外の環境に慣れさせる「抱っこ散歩」がおすすめだよ。社会化の時期は限られているから、外の音やにおいに慣れさせることは大切。ただし、未接種の犬が多い場所への連れ出しは避けよう。
抱っこ散歩には、両手が空く犬用の抱っこ紐があると便利です。
成犬の接種スケジュール
成犬のワクチン接種は、基本的に年1回。狂犬病ワクチンは法律で毎年接種が義務づけられている。
混合ワクチンの追加接種
日本では多くの動物病院が年1回の追加接種を推奨している。一方、世界小動物獣医師会(WSAVA)の最新ガイドラインでは、コアワクチンは3年に1回の接種でも効果が持続するとされているよ。
近年は「抗体価検査」を実施して、抗体が十分に残っていれば接種を見送るという方針の病院も増えてきた。抗体価検査の費用は5,000円〜10,000円程度が目安だよ。
シニア犬のワクチン接種
高齢の犬は免疫力が低下しやすいため、ワクチン接種の負担が気になるところ。体調に不安がある場合は獣医師と相談して、接種の可否や種類を検討しよう。狂犬病ワクチンは法律上の義務だけれど、体調不良で接種できない場合は「猶予証明書」を発行してもらうことも可能だよ。


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ワクチン接種の副反応と注意点
ワクチン接種後は、まれに副反応が出ることがある。知っておけば落ち着いて対処できるから、事前にチェックしておこう。
よくある軽度の副反応
- 接種部位の腫れや痛み
- 元気がなくなる・食欲が落ちる
- 軽い発熱
これらの症状は1〜2日で治まることがほとんど。ただし、症状が長引く場合は動物病院に相談しよう。
普段の平熱を知っておくと、接種後の発熱に気づきやすくなります。ペット用の体温計があると便利です。
注意が必要な重度の副反応
以下の症状が出た場合は、すぐに動物病院を受診すること。
- 顔の腫れ(ムーンフェイス)
- 繰り返す嘔吐・下痢
- ぐったりして動かない
- 呼吸が荒い・口や歯茎が白い
特にアナフィラキシーショックは接種後30分〜数時間以内に起こることが多いため、接種後は30分程度は病院の近くで様子を見ることが推奨されている。
接種前後の過ごし方
- 接種当日は激しい運動やシャンプーは避ける
- 接種前に体調が悪い場合は延期を検討する
- 接種後2〜3日は安静に過ごす
- 接種は午前中に受けると、万一の副反応時に病院が開いているので安心
ワクチン費用はペット保険で補償される?
結論から言うと、ワクチン接種の費用はほとんどのペット保険で補償対象外。ワクチンは「予防」にあたるため、病気やケガの治療を補償するペット保険の対象にはならないんだ。
ただし、ワクチンで予防できない病気にかかったときの治療費は保険で補償される。「ワクチン代は自己負担、でも想定外の病気やケガには保険で備える」というのが賢い考え方だよ。ペット保険の補償対象について詳しくは以下の記事でまとめているよ。
ペット保険でワクチン費用は補償対象外!予防接種の自己負担を減らすコツ
犬のワクチンに関するQ&A
Q. ワクチンは毎年打たないとダメ?
狂犬病ワクチンは法律で年1回が義務。混合ワクチンは病院によって方針が異なるけれど、抗体価検査を受けて抗体が十分残っていれば接種を見送ることも可能。かかりつけの獣医師に相談してみよう。
Q. 混合ワクチンは何種がおすすめ?
一般的には、都市部の室内飼いなら5種〜6種、アウトドア好きや田舎暮らしなら7種〜8種が目安。地域の感染症流行状況も関係するから、獣医師の判断を仰ぐのがベストだよ。
Q. ワクチンを打っていない犬はペットホテルやドッグランを利用できる?
多くの施設ではワクチン接種証明書の提示が求められる。接種していないと利用を断られることがあるから、施設を利用する予定がある場合は事前にワクチンを済ませておこう。
接種証明書は、ペット用の健康手帳にまとめておくと外出先でもすぐに提示できます。
Q. 多頭飼いの場合、全頭接種は必要?
同居犬がいる場合は、1頭でも感染すると他の犬にうつる危険がある。すべての犬にワクチンを接種しておくことが重要だよ。
まとめ
犬のワクチン接種は、愛犬の健康を守るための基本的な予防医療。狂犬病ワクチンは法律で義務、混合ワクチンは愛犬の生活環境に応じて種類を選ぼう。
費用は狂犬病ワクチンが3,000円〜4,000円、混合ワクチンが6,000円〜12,000円が目安。子犬は3回に分けて接種し、成犬は年1回の追加接種が基本。ワクチンの予防接種費用はペット保険の補償対象外だけど、「想定外の病気やケガに備える」という意味でペット保険への加入も検討してみてね。
外部参考リンク:厚生労働省|狂犬病、au損害保険|犬のワクチン接種ガイド


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