「愛猫がトイレで辛そうにしている」「おしっこに血が混じっている」。そんな症状が出たら、尿路結石の可能性があります。
猫の尿路結石症は、猫に非常に多い泌尿器系の病気です。特にオス猫は尿道が細いため、結石や結晶が詰まりやすく、最悪の場合は尿道閉塞という命に関わる事態になることも。
この記事では、猫の尿路結石の治療費の目安や通院にかかる費用、ペット保険での備え方について詳しく解説します。

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猫の尿路結石とはどんな病気?
尿路結石症とは、腎臓・尿管・膀胱・尿道のいずれかに結石(石)ができる病気です。猫の場合、膀胱と尿道にできるケースが多く、以下のような症状が見られます。
主な症状
頻繁にトイレに行くのに少量しか出ない、血尿が出る、トイレ以外の場所で排尿する、排尿時に鳴く、食欲の低下、嘔吐などの症状が見られます。特にオス猫が尿道閉塞を起こすと24〜48時間以内に命に関わる緊急事態になるため、早急な受診が必要です。
原因
水分摂取量の不足、食事内容(マグネシウムやカルシウムの過剰摂取)、ストレス、肥満、遺伝的要因などが考えられます。
水分摂取量を増やす工夫として、流れる水で猫の興味を引きやすい自動給水器を取り入れる飼い主も多いです。
猫の尿路結石の原因として多いのは「ストルバイト結石」と「シュウ酸カルシウム結石」の2種類。前者は食事療法で溶かせる場合がありますが、後者は手術が必要になるケースが多いです。
猫の尿路結石の治療費の目安
通院治療の場合
軽度の場合は内科的治療(投薬・食事療法・点滴)で対応します。1回の通院で5,000〜15,000円程度が目安。通院は数回〜十数回にわたることが多く、通院トータルで30,000〜80,000円程度になるケースが一般的です。
手術が必要な場合
結石が大きい場合や尿道閉塞を起こした場合は、外科手術が必要になります。膀胱結石の手術費用は、入院・検査を含めて10〜20万円程度が目安。結石の成分分析費用(約4,500円)も別途かかります。
入院費用
手術後は2〜3日の入院が一般的で、入院費は1泊あたり3,000〜5,000円程度。手術費と合わせると、総額で15〜25万円程度になるケースもあります。
尿道閉塞の緊急処置
尿道閉塞の場合はカテーテルによる閉塞解除処置が行われます。緊急処置と入院を含めると50,000〜150,000円程度かかることがあります。


通院はどれくらい必要?
猫の尿路結石の治療は、1回の通院で終わることはほとんどありません。治療の段階に応じて複数回の通院が必要になります。
初回〜診断まで
問診・尿検査・エコー・レントゲンなどの検査で1〜2回の通院。費用は10,000〜25,000円程度が目安です。
治療期間中
食事療法で結石の溶解を試みる場合は、2〜4週間ごとに経過観察の通院が必要です。溶解までに1〜3ヶ月程度かかることも。
治療完了後のフォローアップ
再発防止のために、治療後も定期的な尿検査やエコー検査が推奨されます。3〜6ヶ月ごとの通院で、1回あたり5,000〜10,000円程度が目安です。
自宅でも尿の色や量を確認しやすいように、システムトイレを使う飼い主も多いです。
尿路結石は再発率が高い病気です。治療が終わった後も、療法食を続けることや定期検診を怠らないことが重要です。
ペット保険で尿路結石の治療費をカバーできる?
多くの保険で補償対象
猫の尿路結石は、ほとんどのペット保険で補償対象となっています。通院・入院・手術のいずれも補償されるのが一般的です。
保険を選ぶときのポイント
尿路結石は通院が長引きやすい病気のため、通院補償の回数制限や1日あたりの限度額が重要なチェックポイントになります。年間の通院回数が20回以上のプランを選んでおくと安心です。
加入のタイミング
一度尿路結石を発症してしまうと、新規加入の際にその病気が補償対象外になったり、そもそも加入を断られたりする可能性があります。発症する前の健康なうちに加入しておくのがベストです。


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尿路結石の予防方法
十分な水分摂取
水飲み場を複数設置したり、ウェットフードを取り入れたりして、水分摂取量を増やすことが予防につながります。
適切な食事管理
ミネラルバランスが調整された総合栄養食を与えることが大切です。一度尿路結石を発症した猫には、獣医師が処方する療法食を継続することが推奨されます。
トイレ環境の整備
トイレを清潔に保ち、猫が我慢せずに排尿できる環境を整えましょう。猫の頭数プラス1個のトイレを設置するのが理想的です。
トイレを増やす際は、猫がゆったり使える大きめの猫用トイレを選ぶ飼い主も多いです。
ストレスの軽減
環境の変化やストレスが尿路結石のリスクを高めることがあります。猫が安心して過ごせるスペースを確保しましょう。
猫の尿路結石予防は「水分を十分に摂らせること」が基本です。ドライフードだけでなく、ウェットフードも併用すると水分摂取量が増えて予防につながります。
猫の尿路結石Q&A
Q. オス猫とメス猫、どちらが尿路結石になりやすい?
結石ができる頻度自体は大きな差がないとされていますが、オス猫は尿道が細くて長いため、尿道閉塞を起こしやすく重症化しやすい傾向があります。
Q. 療法食はいつまで続ける必要がある?
獣医師の指示に従いますが、再発防止のために長期間(場合によっては生涯)療法食を続けることが推奨されるケースもあります。
Q. 尿路結石は自然に治る?
ストルバイト結石は食事療法で溶解できる場合がありますが、シュウ酸カルシウム結石は自然には溶けません。いずれの場合も獣医師の診断と治療が必要です。
Q. 尿路結石の治療中に食べさせてはいけないものは?
おやつや人間の食べ物は、ミネラルバランスを崩して結石の再発リスクを高める可能性があります。療法食を処方されている場合は、獣医師に相談なく他のフードやおやつを与えるのは控えましょう。
Q. 多頭飼いの場合、療法食はどうすればいい?
療法食を必要としない同居猫がいる場合は、食事のタイミングを分けたり、別々の場所で食べさせたりする工夫が必要です。療法食を他の健康な猫が少量食べても大きな問題はないケースが多いですが、長期的に与え続けるのは避けましょう。
Q. 尿路結石の予防にクランベリーは効果がある?
クランベリーには尿を酸性化する作用があるとされ、ストルバイト結石の予防に役立つ可能性があるという見解もあります。ただし、シュウ酸カルシウム結石には逆効果になる可能性もあるため、自己判断でサプリメントを与えるのではなく、獣医師に相談してから検討しましょう。
まとめ
猫の尿路結石の治療費は、通院治療で3〜8万円程度、手術が必要な場合は15〜25万円程度が目安です。再発しやすい病気のため、長期的な通院費や療法食の費用も考慮に入れておく必要があります。
ペット保険は元気なうちに加入しておくのが鉄則です。通院補償が充実したプランを選ぶことで、尿路結石の長期治療にもしっかり備えられます。
参考リンク:日本獣医師会 / アニコム家庭どうぶつ白書 / 環境省 動物愛護管理法
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