猫は高い場所が好きな動物だが、着地に失敗したり予想外の事故が起きたりして骨折してしまうことがある。特に室内飼いの猫でも、高い棚からの落下や窓からの飛び出しで骨折するケースは珍しくない。
猫の骨折治療にかかる費用は、ギプス固定などの保存療法で5〜10万円程度、手術が必要な場合は20〜50万円程度が目安。猫は犬に比べて骨の修復力が高いとされるが、放置は厳禁であり、適切な治療が不可欠である。
この記事では、猫の骨折にかかる治療費の相場、固定方法の種類と特徴、骨折しやすい部位と注意点、そして飼い主さんが知っておくべきポイントを詳しく解説していく。

🐾 ナビ助おすすめ|予防は食事から
保険+食事管理で愛犬の健康を二重に守る

- ✅ ヒューマングレードの原材料
- ✅ グレインフリーで消化器にやさしい
- ✅ プロバイオティクスで免疫サポート
- ✅ アレルギー対応の単一タンパク質
※ベルギー産プレミアムドッグフード
⭐おすすめ記事
ペット保険Labへようこそ!保険だけでなく、食事で愛犬の健康を守る方法もまとめました。

猫の骨折が起こる主な原因
猫の骨折は以下のような原因で発生することが多い。
- 高所からの落下:キャットタワー、棚、ベランダなどからの転落。マンションの高層階からの落下は「高所落下症候群」とも呼ばれ、複数の骨が同時に折れる重篤なケースが多い
- 交通事故:外出中の猫が車にはねられるケース。骨盤骨折や複数箇所の骨折が同時に起こりやすい
- 窓やドアに挟まれる:脱走しようとしたときに体が挟まれるケース。尾や足の骨折が多い
- 他の動物とのトラブル:野良猫同士のケンカや犬との接触。顎の骨折が起こることもある
- 栄養不良や病気による骨の脆弱化:カルシウム不足、腎臓病、腫瘍などで骨がもろくなるケース
- 踏みつけ:飼い主さんが猫の存在に気づかず踏んでしまう事故
特にマンションの高層階からの落下は重篤な骨折につながりやすいため、窓には脱走防止ネットの設置が不可欠である。室内飼いの猫であっても、窓を開けた隙に飛び出してしまうケースは後を絶たない。
猫の骨折の症状と見分け方
猫は痛みを隠す傾向があるため、骨折していても一見わかりにくいことがある。以下の症状に注意しよう。
- 足を引きずる、特定の足を地面につけない
- 触ると怒る、噛みつこうとする
- 患部が腫れている、不自然な方向に曲がっている
- いつもと違う場所に隠れてじっとしている
- 食欲の低下、元気がない
- 排泄の姿勢が取れない(骨盤骨折の場合)
- 呼吸が早い、浅い(肋骨骨折の場合)
- 口を開けられない、食事ができない(顎の骨折の場合)
猫は痛みがあっても表情に出しにくい動物。「いつもより静かだな」「高いところに登らなくなった」という微妙な変化も骨折のサインかもしれない。飼い主さんの観察力が早期発見の鍵となる。
猫は痛みがあっても普段通りの行動を取ろうとすることがある。「昨日高いところから落ちたけど、普通に歩いている」という場合でも内部で骨折している可能性がある。特に落下事故の後は、症状が軽く見えても念のために受診しよう。内臓損傷が同時に起きていることもある。
猫の骨折手術の費用相場
猫の骨折治療にかかる費用は、骨折の種類や部位、選択する治療法によって大きく異なる。
治療法別の費用目安
| 治療法 | 費用の目安 | 適用されるケース |
|---|---|---|
| ギプス固定(保存療法) | 5〜10万円程度 | ヒビや軽度の骨折 |
| 髄内ピン固定手術 | 15〜30万円程度 | 比較的シンプルな骨折 |
| プレート固定手術 | 25〜50万円程度 | 粉砕骨折や複雑な骨折 |
| 創外固定手術 | 20〜40万円程度 | 開放骨折や粉砕骨折 |
| 骨盤骨折の手術 | 30〜60万円程度 | 高所からの落下による骨盤骨折 |
| 顎の骨折の手術 | 15〜30万円程度 | 交通事故や落下による顎骨折 |
上記に加えて、術前の検査費用(レントゲン・血液検査で1〜3万円程度)、入院費(1日あたり3,000〜5,000円程度)、術後の通院費・薬代・エリザベスカラー代などが別途かかる。入院が5日間になった場合は入院費だけで15,000〜25,000円程度の追加費用となる。


猫の骨折の固定方法の種類
1. ギプス固定(外固定・保存療法)
グラスファイバーや副木を使って外側から固定する方法。猫は犬に比べて骨折の治癒力が高いとされるため、犬では手術が必要なレベルの骨折でもギプスで対応できるケースがある。
ただし、猫はギプスを嫌がって自分で外してしまうことがあるため、エリザベスカラーの装着が欠かせない。ギプスが濡れたりずれたりすると皮膚トラブルの原因になるため、定期的なチェックが必要。費用は比較的安価で5〜10万円程度が目安。
エリザベスカラーは獣医師の指示に従って装着します。首まわりの負担が気になる場合は、柔らかい素材のタイプが使えるか獣医師に相談してみてください。
2. 髄内ピン固定
骨の中心にピンを通して固定する方法。猫の長管骨(大腿骨や脛骨)の骨折に適しており、プレートに比べて手術時間が短く、費用も抑えられることが多い。猫の骨折治療では広く用いられている方法。
3. プレート固定
骨に沿って金属プレートをネジで固定する方法。より確実な固定が必要な複雑骨折や粉砕骨折で選択される。固定力が高く、術後の回復も安定しているのが特徴。使用するプレートの種類やサイズによって費用が大きく変わる。
4. 創外固定
皮膚を貫通するピンを骨に刺し、体の外側のフレームで固定する方法。開放骨折(骨が外に出てしまった状態)や、内固定が難しい部位の骨折に用いられる。術後のピン管理が必要で、感染防止のためにこまめな消毒が求められる。
- 猫は骨の修復力が高いため、犬よりもギプス固定で対応できるケースが多い
- プレート固定は費用が高めだが、固定力が高く癒合不全のリスクが低い
- 骨折の程度によって最適な固定法が異なるため、獣医師の判断を尊重すること
- 猫は術後にギプスやカラーを嫌がることが多いので、飼い主さんの管理が大切
⭐おすすめ記事
病気にさせない体づくりは、毎日のごはんから。保険と食事の両方で備える方法を紹介しています。



猫の骨折で特に注意すべき部位
骨盤骨折
高所からの落下で最も多い骨折のひとつ。骨盤が複数箇所で折れると、歩行困難になるだけでなく、排尿・排便にも支障をきたすことがある。骨盤内を通る神経が損傷すると、膀胱の機能障害が残ることも。手術が必要になるケースが多く、費用は30〜60万円程度と高額になりやすい。
大腿骨骨折
後ろ足の太ももの骨の骨折。交通事故で多い部位で、手術(プレート固定や髄内ピン固定)がほぼ必須。体重を支える重要な骨のため、確実な固定が求められる。費用は20〜40万円程度。
顎の骨折
交通事故や高所からの落下で顎を骨折するケースがある。顎の骨折は食事に直接影響するため早急な治療が求められる。ワイヤーやプレートでの固定手術が行われるが、猫の顎は小さいため繊細な手術技術が必要。
尾の骨折
ドアに挟まれたり踏まれたりして尾が骨折することがある。尾の付け根の神経が損傷すると排泄障害(尿漏れや便失禁)が生じるリスクがあるため、見た目は軽傷でも獣医師の診察が必要。重症の場合は断尾(尾の切断)が行われることもある。
肋骨骨折
交通事故や強い衝撃で肋骨が折れることがある。肋骨骨折自体はギプスで固定できないため安静にして自然治癒を待つことが多いが、折れた骨が肺を傷つける気胸のリスクがあるため、レントゲンでの確認が不可欠。


猫の骨折治療費を抑える方法
ペット保険で備えておく
骨折はペット保険の補償対象になるケースがほとんど。通院・入院・手術の費用が50〜70%カバーされれば、自己負担を大幅に減らすことができる。30万円の手術費用が70%補償の保険で9万円の自己負担に抑えられると考えると、保険の価値は大きい。
早期発見・早期治療が費用節約につながる
骨折を放置すると、骨がずれた状態で癒合してしまい(変形癒合)、矯正手術が必要になることがある。矯正手術は初回の手術よりも難易度が高く費用もかさむため、異変に気づいたら速やかに動物病院を受診することが、結果的に治療費を抑えることにつながる。
室内環境の安全対策を徹底する
窓への脱走防止ネットの設置、キャットタワーの安定性の確認、ベランダへの出入り防止、窓の開閉ストッパーの設置など、骨折リスクを減らす環境整備が最大の予防策。予防にかけるコストは治療費に比べればごくわずかである。
よくある質問(Q&A)
Q. 猫の骨折は自然に治る?
A. 猫は骨の治癒力が比較的高い動物だが、自然治癒に任せるのは危険。骨がずれた状態で固まると歩行障害が残ることがある。適切な固定処置が欠かせない。
Q. 骨折した猫の入院期間はどれくらい?
A. 手術内容によるが、一般的に2〜5日程度。術後の経過が良好であれば早めに退院できることもある。退院後も自宅での安静管理が重要で、ケージレスト(ケージ内での安静)が4〜8週間必要になる。
Q. 猫の骨折はどれくらいで治る?
A. 若い猫であれば4〜6週間程度で骨が癒合することが多い。高齢猫や複雑骨折の場合はもう少し時間がかかる。完全に元の生活に戻るまでには2〜3か月程度を見ておくとよい。
Q. 骨折の手術後、プレートは取り出す必要がある?
A. 猫の場合、プレートを体内に残したままにするケースが多い。プレートが原因で問題が起きている場合は除去手術が行われるが、通常はそのままで問題ない。
Q. 猫の骨折はペット保険で補償される?
A. 骨折はほとんどのペット保険で補償対象。事故による骨折も病気による病的骨折も、基本的にはカバーされる。ただし待機期間中の発症や保険加入前の骨折は対象外。
Q. 猫の骨折の予防策は?
A. 窓の脱走防止ネット設置、ベランダへの出入り防止、キャットタワーの安定確保が基本。マンションの高層階では窓の開閉に特に注意が必要。バランスの良い食事で骨を丈夫に保つことも大切。


まとめ
猫の骨折治療費は、保存療法で5〜10万円、手術が必要な場合は20〜50万円程度が一般的な相場。骨盤骨折などの重度なケースではさらに高額になることがある。
固定方法にはギプス固定・髄内ピン固定・プレート固定・創外固定などの種類があり、猫の骨折の程度に応じて獣医師が最適な方法を選択する。猫は犬よりも骨折の治癒力が高い傾向があるが、放置は厳禁。早期発見と適切な治療が欠かせない。
愛猫の骨折に備えるためには、ペット保険への加入と室内環境の安全対策が有効な方法。大切な家族を守るために、今できることを始めておこう。
参考:楽天保険の比較「猫の骨折の症状や見分け方」 ペット保険STATION「骨折はペット保険で補償対象?」 にゃんペディア「猫が骨折したらどうすべき?」
⭐おすすめ記事
最後までお読みいただきありがとうございます。愛犬の健康管理に興味がある方は、こちらの記事もぜひご覧ください。



🐾 ナビ助おすすめ|予防は食事から
保険+食事管理で愛犬の健康を二重に守る

- ✅ ヒューマングレードの原材料
- ✅ グレインフリーで消化器にやさしい
- ✅ プロバイオティクスで免疫サポート
- ✅ アレルギー対応の単一タンパク質
※ベルギー産プレミアムドッグフード


